看板の意味

最近某ゴザ先輩がよく引用しているマンガ「湾岸MIDNIGHT」から看板の意味について考えて
みようと思います。

お前は看板の意味がわかっていない・・・
皆がお前の動きを気にする
それはお前が「GTカーズ」を背負っているからだ

お前の声は「GTカーズ」の声
皆を見て話せ
大きな声で
お前から笑え


湾岸MIDNIGHT 新シリーズC1ランナー 第1巻での荻島の回想シーン。
彼は「GTカーズ」という当時人気のある生粋のチューニングカー雑誌の編集者をしていた時
に、カメラマンに言われた台詞を思い出すシーンです。

湾岸MIDNIGHT C1ランナー(1) (ヤンマガKCスペシャル)

湾岸MIDNIGHT C1ランナー(1) (ヤンマガKCスペシャル)

詳しくは本読んでくだしあ><

社外の人間から見たらみんな同じ会社の人


よくアルバイトなんかにお客様はバイトであろうと社員であろうと店員にはかわりないんだ。
とか教育します。就職してからも新人研修でも同じような指導があります。
IT企業にいると非技術職の営業さんであれ、技術職のプログラマであれ端からみると結局は、
IT企業の人であるという認識になります。プロマネであれ、プログラマであれ、コンサルで
あれ、エンドユーザーからすればIT企業の人、つまりは、それに精通している人という認識
です。同じ会社の名刺をもっていけば、JavaJavascriptの違いのわからない残念なプロマネ
も、実際にコードを書くエンジニアも結局は同じなんです。残念ながら。*1

看板の意味


僕の所属している会社はシステム開発を行う会社です。つまり、周りの人たちもあそこの会社の
人=システムに精通している人達というわけです。「営業だから技術なんて知らねーよ!Java
Javascriptも似たようなもんだし、俺レベルだと問題ねーよ!できねーのは現場が悪いんだし!」
なんておもっている人達も、「あー最近GAEとか出て来たから勉強しないとな・・・でも、オープ
ンソースで気になるのもあるし・・・」と日々考えてる人達も同じ看板を背負ってる訳です。
まぁ前者の営業さんはミサカの超電磁砲で打たれてちょっと人生考え直せとかおもっちゃうわけ
ですが、これもまた現実なので受け入れざるを得ないのです。悲しいですね。

現場と会議室の乖離


同じ看板をもつ人間が上のように違う心持ちだと開発現場と実際に営業に行ってる人達との間に
だんだん溝が出来てくる訳です。スケジュールが段々出来るスケジュールから期間に入るスケ
ジュールになってきます。残念ながらそのようになってくれば現場は疲弊していく一方でしょう。
次から次へと降ってくる無理難題。増える退職者。もう破滅企業まっしぐらです。

このままでええのん?


これまでは、景気も良かったためか古い付き合いで受注で来た案件も段々危なくなって来ていま
す。営業さんが何の技術も持たずに営業活動しても簡単に発注してくれる関係ではなくなってき
ました。この1年、業界の景気は厳しいといいながらも、同じような営業スタイルで突っ張って
も誰も幸せにならなくなりました。
きっちり技術を身につけることを営業さんに求めると同時に、技術者である人達も交渉技術など
をしっかり身につけなければなりません。JavaJavascriptが同じだと思ってる営業やソースさ
え書いておけばおkとか思ってる人達は同じ看板を背負っている人達もそのような人達とおなじ
だと思われていることを認識すべきでしょう。
客先でトンデモ発言ばかりしていると会社としてのステージを落としているだけです。

またそのような人達を許さない社内の空気も大事でしょう。いつまでもCOBOL技術から知識が
UPDATEされていない50前後の方。確かにCOBOL案件は現在もなおあります。ただし、それはニッ
チなジャンルであることを意識すべきです。それに伴う部下のキャリア育成もしっかりやること
が重要です。*2

*1:仮の話ですよ。仮の

*2:上司がCOBOLの人だからCOBOL以外やらないとか笑えない