ほんとうの4月からの新生活と向き合えますか
新卒準備カレンダー2011春 3/27分エントリです。ちなみに昨日は@_mipo_さんでした。
昨日のエントリ:社会人になるということ - mihoのお勉強ブログ(仮)
お前、誰よ?
草食系妙齢プログラマ*1です。大学を新卒して大手SIerに入社しました。でも、1年で退職してお誘いのあった大学院に進学しました。大学院卒業後に別の中小のIT企業に入りました。今の会社で5年目、4月から6年目になります。最近のお仕事はお客さんの社内システムの運用維持*2とマイグレーション*3の中でソース書いたり、プロジェクト全体の管理をしたり、たまに工数見積もりなどのお仕事も担当してます。どちらかというとスーツよりな仕事が増えて来たエンタープライズ系のお仕事です。
お仕事以外だとjava-jaというエンジニアのコミュニティによく顔をだしてます。あとはGenesisLightningTalksという勉強会にもよく参加してます。OSSプロジェクトJiemamyのコミッタもやってます。
あと、@ITのエンジニアライフでコラム書いています。不思議そうで不思議でないちょっと不思議な現場の話
お前、何がいいたいの?
大事なこと最初に。
仕事って最終的にはさまざまなコストと向き合うことなんだと思っています。そのコストをさげるために技術力は裏切らない。コミュニケーション力があれば何でもOKの様な風潮もみられますが、それだけでは食ってはいけません。それを身につけるために自分に投資するコストをケチってはいけません。きっとそれはエントロピーを超越して自分に帰ってくるものだとおもいます。
「こんなの絶対おかしいよ」とコスト
単純に顧客とのコミュニケーションと言ってしまうと語弊があるかもしれませんが相手とやり取りをしてソリューション(解決法や改善策)を提供するのもわたし達ITエンジニアの仕事なのです。システムを作るのもわたし達の仕事だし、それを動かすのもわたし達の仕事です。つまり、自分が産んだものを最後まで面倒をみていくわけです。でも、そんな中で「こんな運用と向きあえますか」とか「こんなの絶対おかしいよ」と思えることが少なからずあります。そこで何がおかしいのか、何がダメなのかを相手にアピールすることが必要です。
でも、趣味のプログラミングであれば直してリリースという感じですむのですが、仕事となれば別です。必ず、コストという概念がつきまといます。簡単いうとその現象を解決するのにいくらかかるか、解決したことでお客さんはどれだけ得をするかっていうことです。QBさんのいうところの「願いを叶えてやるから魔法少女になれや(直してやるからコスト払えや)」ってことですね。
仕事を初めてすぐにはわからないかもしれませんが、コストという概念を頭のすみにいれておいてください。自分の考えた解決法でどれだけのバリューを生み出すことがわかってくるとさらに仕事が楽しくなります。
スーツをきたモヒカンを目指すorモヒカン装備のスーツを目指す
数年前、ギークとスーツという話が様々な所でなされました。簡単に言うとスーツはSIerなどシステムの企画やプロジェクトマネージメントしてそろばんをはじく人々、ギークはシステムを設計をしたり、実装をしたりする人です。ギークの中でもプログラミング能力にたけ、日々自分の手斧の手入れを忘れずにヒャッハーと生きている人たちを尊敬と畏怖の思いをこめて「モヒカン族」と呼びます。
今のIT業界にはモヒカン装備のスーツはいません。つまり、スーツな部類の方々は技術に興味をなくしてしまいました。数年来、実装を担当=下流という概念が広まってしまったため、システムがどのように動いているか知らないスーツが大量生産されてしまいました。とあるSIerでは「弊社にはSEしかいません」と社長が大きく表明してしまい業界から苦笑されてしまったという過去があります。一方、スーツを着たモヒカンは多くの方がおられます。アジャイル開発という動くものを基準とした開発手法がひろまり、プロジェクトが少人数のチームによって運営されるようになったため、これまではモヒカンでヒャッハーってやってた人もスーツ的能力を身につける必要が出て来たからです。
「入社してすぐSEになりたい、プログラミングなんてしたくない」って思う方も多いかと思います。わたしも最初の会社に入社した時にそうおもいました。それまでHTMLとかExcelでちょこっと書いたりはできましたがJavaなんて一切触ったことがなかったわけです。べつにプログラミングができなくてもSEにはなれるとおもっていましたが、出向先の会社にいるときの上司に「じゃあどうやってお客さんの悩み事を効率よく解決するの?」と言われたことがあります。つまり、ソリューションを提供するにもそれを実現する手段をしらない奴にSEなんてできないよってことです。
結局の所、両方ある程度身につけないといけないということです。スーツとギークどちらが偉いかということはありません。ただ、お客さんの要件をそのまま伝言ゲームするだけの存在なんて誰も必要としてくれません。きちんと技術的根拠によって解釈された情報を提供できるような人こそが求められています。
たまには息抜きも必要
気が向かない時に仕事しても効率がいいことはありません。そんな時はさっさと帰って、美味しいもの食べて、好きなことしてさっさと寝た方がマシです。残業が多いのって結局はマネージメントミスであって美徳ではありません。自分が宣言した時点での進ちょくが思わしくなかったのならば自分のマネージメントミスか、その個人のスキルにみあった仕事が割り振られていないというマネージメントミスです。間に合わないなら間に合わない宣言しちゃったほうが精神衛生上いいですし、誰にも迷惑をかけません。
さっさと退社して遊びに行くなり、家で好きなことするなりしましょう。関係ないですがまどかマギカの11話からが放送休止になってかなりショックです。
まとめ
すこしとりとめのないかんじになってしまいましたが、現状のわたしのみているIT業界からいえることをまとめてみました。震災のあった影響で順番が少し遅くなりましたが4月から新社会人となる方向けのエントリを集めた新卒準備カレンダー2011春も折り返し地点となりました。まだまだ素敵なエントリがつづきますのでどうぞご参考になさってください。
これをよんでくれた方とどこかでお会いできることを楽しみにしています。
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明日は
あすは@understeerさんです。
*1:http://www.slideshare.net/regtan/ss-4672891
*2:障害対応やユーザサポートがメインでサーバの管理もします
*3:古いサーバから新しいサーバへのリプレイスに伴うお仕事